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脳血管性認知症

脳の血管が詰まったり、破れたりすることで脳に壊死部分が生じ、認知症になることがあります。これは「脳血管性認知症」と呼ばれるもので、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症です。アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症とでは病気の進行や症状の出方が異なるので、生活上の注意点や治療法も変わってきます。

脳血管性認知症とは

脳梗塞や脳出血など、脳の血管障害によって起こる認知症を「脳血管性認知症」といいます。この原因として最も多いのは、小さい脳梗塞が多発する「多発性ラクナ梗塞」です。脳梗塞とは脳の血管が詰まり、脳の組織が死んでしまう病気ですが、小さい梗塞巣が1つ2つあるぐらいでは症状も現れません。しかし、小さい梗塞巣が多発すると徐々に脳の機能が低下して、認知症や運動の障害が出現してしまうのです。この基礎疾患として糖尿病や高脂血症、高血圧などのいわゆる「生活習慣病」が存在します。つまり、生活習慣病を防ぐことは認知症の予防にもつながるので、心当たりのある方は生活改善に努めましょう。

アルツハイマー型認知症との違い

 

アルツハイマー型認知症

脳血管性認知症

年齢

75歳以上に多い

60歳代から

性別

女性に多い

男性に多い

経過

ゆっくり単調に進む

一進一退を繰り返しながら段階的に進む

病識

ほとんどない

初期にはある

神経症状の有無

初期には少ない

手足の麻痺や痺れを訴えることが多い

持病との関係

持病との関係は少ない

高血圧などの持病を持つことが多い

特徴的な傾向

落ち着きがない

精神不安定になることが多い

認知症の性質

全体的な能力の低下

部分的な能力の低下(まだら認知症)

人格

変わることが多い

ある程度保たれる

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主な症状

脳血管性認知症は脳血管障害の発作に伴って発症するため、発作が繰り返されるたびに病状が段階的に悪化していくという経過を辿ります。障害された部位によって症状が異なるため、めまいや痺れ、言語障害、知的能力の低下などにはムラがあり、記憶力が低下している一方で理解力や判断力、人格はしっかりと保たれている・・・といった「まだら認知症」がみられるのも特徴です。また、脳血流の循環不全を伴うことから、認知症の症状が日内および日間で大きく変動します。原疾患である脳血管障害に対する早期治療とリハビリを行えば、認知症の症状をある一定のところで抑えることも可能です。

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治療

 

脳血管性認知症そのものを治療する薬はありませんが、脳血管性認知症は大脳の髄質に小さな梗塞あるいは出血が多発する病気なので、脳梗塞や脳出血への治療が認知症の治療にも結びつきます。そこで、有用と思われるのが脳血流改善薬や脳血管拡張薬、脳代謝賦活薬などです。これらの薬物治療は多種類の薬を長期・漠然と使うのではなく、一種類ずつ使用し、その効果を評価しながら使います。また、非薬物療法(リハビリテーションなど)が認知症の症状のみならず、生活の質の改善に役立つこともあるようです。なお、脳血管障害の原因には必ず脳の動脈硬化や高血圧が存在し、その下地にはいわゆる「生活習慣病(高脂血症や糖尿病、心臓病など)」が潜んでいます。そのため、脳血管性認知症の予防には生活習慣病の予防同様にバランスのとれた食生活や適度の運動、肥満予防、飲酒や喫煙の抑制、精神的ストレスの緩和などが重要です。

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